Knock! And it shall be opened to you! >(゚Д゚ )


2008年07月30日

レポート回答例その2

●問 題
以下にあげた浜松エリアで有名な特産品・工業品を、現在以上に全国で有名にするための方策について、ブランド理論の観点から書きなさい。(文字数=日本人学生800文字以上、留学生400文字以上)

続いて、かつては独立した町、現在は浜松市に組み込まれてしまった三ヶ日町の特産「三ヶ日みかん」です。
みかんでこういうことが現実的にできるのでしょうか?

【三ヶ日みかん】

みかんの産地として有名なのはどこだろうか。
以前は、静岡も有名だったが、今収穫量が最も多いのは和歌山県である(18万5400トン、2007年)。静岡県は愛媛県の16万8300トンに次いで、14万6200トンで第3位。収穫量では、第4位以下の熊本・長崎・佐賀といった九州みかんとの差の方が小さい。

みかんは温暖な気候の下に育つ。そう考えれば、より南方である方が生育しやすいことはいうまでもない。また、季節になると、浜松大学から見える山に、みかんがなっているのが見える。かつては、斜面にみかんの木を植え、より多くの日光を浴びることがよいみかんを作ることとなっていた。それが傾斜地の多い、静岡・和歌山・愛媛でみかんが多く育成された理由だ。しかし今では温室やビニールハウスでの栽培が一般的である。温室やビニールハウスなら、収穫も楽だし効率も良い。つまり、かつてはメリットであった傾斜地が多い地形が、今度は仇となるのである。
三ヶ日みかんも、他地域のみかんに対抗して、今後収穫量を増やすことは、現実的に難しい。だからこそ三ヶ日みかんを「ブランド」としての価値を高める必要がある。

では、三ヶ日みかんの価値とは何だろうか。「JAみっかび」のサイトを見ると、三ヶ日みかんはそもそも和歌山県の「紀州みかん」の苗を持ち帰ったところからはじまる。その点では、歴史や伝統を前面に押し出すことは、和歌山県に負けるので難しい。
また、三ヶ日みかんは、「青島」と呼ばれる品種で、これはみかんの品種の中でも、高糖系に分類される。この「青島」という品種の中では、三ヶ日町は、生産面積・出荷量などで、愛媛県八幡浜市を抜いて、トップだった。ところがご存知のように、三ヶ日町は浜松市に吸収され、自治体としての三ヶ日町は消滅した。そのため、「浜松市三ヶ日町が全国一」とは謳いにくい。

そう考えると、ここではみかんの「味」そのものをブランド化するしかない。みかんの味をブランド化するとは、つまり「甘さ」で勝負することだ。もちろん、みかんは甘さと酸味のバランスが大切で、甘ければよいというものではない。しかし、「甘さ」というものは万人を魅了する。酸っぱいみかんよりも、甘いみかんを好む人は間違いなく多いはずだ。甘さは当然機械で正確に測定する。糖度計で、他の産地のみかんと比較し、間違いなく日本一の甘さとなるみかんを育成する。そして、それを「甘さ日本一」と称して出荷する。こうやって三ヶ日みかんを特徴づけ、ブランド化するのである。(参考:JAみっかびのサイト)

posted by 思索人 at 14:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 思索
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